テスト前日の夜は、早い時間に寝るようにして、
その分、テスト当日の朝は早起きをした。
誰も起きていない時間帯にコツコツ勉強するのが好きだった。
頭も冴えた。
朝起きたら、玄関掃除は私の役目だったから、
まだ外は暗いのに、ざっ・・ざざっ・・っと箒で道路を掃いた。
朝、4時半頃に来る新聞屋さんが驚くのが好きだった。
二階の部屋から聞く、ポストの閉まる音も好きだった。
『 パタン・・・』
そしてバイクが離れてゆく音がして、
私は、ますます朝が近いことを知り、焦るのでした。
学校は8時15分には先生が教室に来て挨拶を始めるので、
8時にはクラスメート全員揃っていて、賑やかだった。
私は朝の静かな教室が好きだった。
基本的に寝坊助な私だったけど、
テスト当日の朝一番の教室が大好きで、その日だけは頑張った。
7時15分着。昇降口が開く。
誰が開けてくれていたかは覚えていない。
沢山の空っぽの靴箱に、私の靴だけ入るのも好きだった。
教室は誰も居なくて、もちろん他の教室にも誰も居ない。
一瞬、廊下の端から端へダッシュしてみたりした。
ただのお馬鹿だった。
静かな教室で、勉強を始めようとする頃に、
大体、成績優秀な友達が登校してくるんだ。
そして勉強できる人は、教えることが上手だった。
朝の40分近く、その子にテストで出そうなポイントを教えてもらっていた。
大体当たるのだ。
だから普段、遊んでばかりで学校の勉強をしない私も、
テストの点数だけは良かった。
大体、S君のおかげだ。ありがとう。
S君は私の親友が好きだったらしく、その話が聞けるのも好きだった。
朝の時間に聞くのはいいけど、
授業中に聞いたりすると『黙っていろ』と鉛筆で頭を叩かれた気がする。
恥ずかしがり屋なS君だった。
応援したかったけど、親友は嫌がって、S君の恋が実ることはなかった。
ああゆう真面目なS君はいい父親になれそうなのに、と余計なことを言った。
今はどこかの会社で一生懸命働いているはず。
S君の幸せを願います。
その節は大変お世話になりました。
さて、テスト当日以外の朝はというと、大体が遅刻。
8時10分、門が閉まる。
昇降口が開くどころの話じゃない。
鍵がかけられるのだ。
怒られていたあの頃、なつかしい。
SunnyPlace愉以